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美容師の手荒れ


『美容師の手荒れ』


先日、店の買い出しのために美容の問屋さんに行ってきました。

当然他の美容師さんも来ていたのですが、絶えず手を掻いている人を発見。

さりげなく見てみたら、手がしっかりと荒れていて掻きすぎて水泡が割れているようでした。

掻いたらダメだと分かっていても掻いてしまうのですよねー。

しかも、掻き出したら止まらない。

私も経験があるのでよく分かります。

病院に行ってもステロイド系の薬でかゆみを抑えて、軟膏を塗るしか対処法がありません。

結局、美容師を辞めないと治らないと言われます。


ところで、美容師の手荒れの原因は何だと思いますか?

よく言われるのがパーマ液が原因でしょう・・・と。

間違いではありませんが、手荒れの主な原因は、「水」です。

通常皮膚の表面は皮脂膜で覆われていますので、薬液などの刺激や病原細菌から肌を守ってくれます。

また、肌組織から水分が蒸発するのを防いでくれています。

しかし、美容師はシャンプーを1日に何回も繰り返します。

皮脂膜の再生には6時間必要ですので、皮脂膜のない状態で仕事をしていることになります。

そのために、塩素を含んだ水道水は手の水分を奪い、蒸発してカサカサになったりひび割れてきたり、病原細菌が繁殖しやすい状態ですので細かい傷に入り込み、小さな水泡から始まり、掻くことで広範囲に広がり更に水泡が増えていくという悪循環に陥ります。


さて、少しでも良くする方法はあるのでしょうか。

一番の方法はすべての「水」を塩素の入っていない水に変えることです。

つまり、水道水をそのまま使うことをやめることです・・・が、それには経営者の理解と協力が必要になってきますので、また後日説明させてください。

次には、極力手袋をすることです。

カラー塗布は当たり前ですが、カラー時のシャンプー、通常のシャンプーそれ以外でもカットのお流しや洗い物、洗濯など「水」を使うときは極力ゴム手袋などを使って手を守ることです。

そして1日の終わりにはしっかりと手袋の表裏を洗って細菌を繁殖させないようにすることも大切です。

あと、みなさんもされていると思いますが、絶えずハンドクリームを塗って蒸発を防ぎ保護することも大切ですね。

パーマ液やスタイリング剤を触った後はしっかり手を洗うこと。

夜はしっかりハンドクリームを塗って、できればその上から木綿などの手袋して寝ると寝ている時に無意識に掻きむしってしまうのを防げます。

痒くて痒くて仕方ない時は・・・医者は「冷たい水などで冷やすと良い」と言います。

確かに痒みはすぐ収まります・・・が、体温で温まってくると・・・びっくりするくらいの痒みが襲ってきます。

この痒みは半端なくとても我慢できません(体験談)

私は逆に熱いお湯を当てます。(沸かした熱湯ではないですよ)

徐々に水の温度を上げていき熱!痛!というところまで我慢すると・・・痒みはすーと収まります。


なんか、途中から美容師さん宛に書いてしまった感じですね(すみません)

少しでも手荒れで苦しむ美容師さんが減ると良いですね。
2013-04-11 17:54:52 | コメント(0)
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