『ストレートとカラーどちらが先?』
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ストレートについていくつか質問をいただきましたので、もう少し掘り下げて書いてみたいと思います。
今回はこのテーマで進めていきます。
「どちらが先でもいいじゃん。」
そう言われればそれまでですが、髪のダメージに大きく差が出てきます。
LizaHairにご来店された方に説明すると、驚かれることが多いのでまた性懲りもなく図を使って説明したいと思います。
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設定は、前回ほぼ同時期にストレートとカラーをされたとします。
そうすると、新生部(生えてきた部分)は染まっておらずクセ毛もそのままですね。
一方、既染部(既に染まっている部分)はストレートもかかっている状態ですね。
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今回も、ストレートはリタッチ、つまりストレートになっていない部分だけの施術とします。 カラーも新生部だけのリタッチで、使うカラー剤は同じとします。
(正確に言うと、ストレートの後では明るくなりにくくなりますので、時間を長くおかなければいけなかったり、1段階明るめの薬剤を使ったりしますので、既にこの時点でダメージの差ができるのですが、あえてここでは同じ薬剤・同じ時間とします。) |
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まずは、最初に①ストレート、次に②カラーの場合を見てみます。
新生毛は全くダメージを受けていない丈夫な髪です。
その為に、ストレートにするために強めの薬剤もしくは、かなり長めの放置時間(始めに塗布する1剤と言われる薬剤)が必要となってきます。
薬剤は強ければ強いほど、放置時間は長ければ長いほど髪へのダメージは大きくなります。
カラーのダメージは一応、先にカラーでも後にカラーでも同じ条件としていますので同じダメージ具合です。 |
次に、最初に①カラー、次に②ストレートの場合を見てみます。
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カラーのダメージは同じ具合です。
違ってくるのはストレートのダメージです。
なぜ、少ないダメージで済むかというと、既にカラーで少しダメージを受けている為に弱い薬剤もしくは短い放置時間で済むからです。 |
新生部は何もしていない髪ですので超健康毛です。
キューティクルがしっかり整った最高の状態ですが、健康過ぎるためストレートにするにはアルカリの強い薬剤が必要なのです。
しかし、1回カラーをするだけで髪の状態はガラッと変わります。
カラーによってキューティクルが開かれた為に、強いアルカリの薬剤を使わなくても良くなったのです。
クセ毛の度合いでは、全くアルカリを含まない薬剤で済むかもしれません。
1剤の設定(薬剤の強さや放置時間)で大きくダメージの差が出ます。 |
《結論》
まず根元を染めてからストレートをかけたほうが、髪のダメージは少なくなります。 (実際は、図で示したダメージの差よりもっと大きくなると思います。)
P.S. ただクセ毛をまっすぐにするだけなら難しくはありません。
いかに髪へのダメージを少なくできるか・・・つまり、いかにその人のことを思いやれるか・・・が、大切だと考えています。
ダメージを抑えたストレートは、知識と経験と意識と思いやりが必要なのです。
ここまでは、ストレートの1剤の段階までしか載せていません。
この後に、1剤のお流し、ドライ、アイロン操作、2剤塗布、最後のお流し、という行程がありますが、それぞれの段階でもまたLizaHairでは、ダメージを抑えるために独自の施術を行っています。 この辺はまた後々説明したいと思いますが、このようなこだわりがLizaHairでのストレートが支持されている理由だと思っています。
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